肩関節の評価を行う上で必要なスキル。腱板疎部

今回は腱板疎部(RI:rotator interval)についてまとめてみました。

この記事には、腱板疎部の解剖・評価方法・リコンディショニングについて記載されています。

位置
棘上筋腱の前部繊維と肩甲下筋の上部繊維の間隙に出来るスペースを指します。(下図の青でマーキングされてる位置)

構造
腱板疎部は、2層構造をなし、表層は烏口上腕靱帯、深層を関節包にて構成されている。

機能
①下垂位(1st)での外旋で緊張し、内旋で弛緩する。
②肩甲上腕関節の内圧の調整と上腕骨頭の前方偏位の抑制する。
③柔軟性に富んだ位置な為、癒着しやすい。
④メカノレセプターが多く、痛みを感じやすい。

関連した症状(兆候)
①肩甲上腕関節の上方に癒着が生じると、外転拘縮となり、内転動作にて疼痛を自覚する。
②また、この際に、上方に伸張ストレスが掛からない様に、姿勢を変化させることから肩甲骨の下方回旋・下制が生じる。(静的アライメントの変化)

評価方法
・アライメントのチェック
 →肩甲骨の下制・下方回旋
 →胸椎の後弯角の増大

・ROM
 →背臥位での肩伸展
 →1St 外旋

リコンディショニング
・上方組織の柔軟性の改善
 →上方+前面=肩の内転+外旋
 →上方+後面=肩の内転+外旋

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