例えば、前屈動作で痛みがある選手で、立位体前屈で手が床につけば、体幹の屈曲方向への運動は問題無し(改善された)と捉えてもいいですか?
今回は、そんな質問に対してシェアした考え書き残したいと思います。
結論。いいけれど・・・。床に着いたからオッケーでは見落とすところがあるよね。ということで紹介した内容がこちら!
ここからは以下の点について、詳しく書いていきます。また、読み進めることで以下の点について、一つの考えを持っていただけます。
1.動きをエリアに分けて考える。
2.各エリアが動いているどうかを捉える。
3.ATにできることについて考える。
1.動きをエリアに分けて考える。
例えば、前屈一つとっても、その運動に関与する関節は多くあります。その中でも腰部に近隣する部位を3エリアに区分けし、それぞれに機能的な動きが構成されているか。その点を分けて考えることで複雑化した動作を評価しやすくなると考えます。
2.各エリアが動いているかを捉える。
一つの動きを見る時に、動きをエリア分けし、それぞれに適切は動き(機能的な動き)が作られているかを評価することで、どこに問題があるかを捉えやすくなります。
これは、一つの動きが単一の関節でのみ動いているのではなく、複数の関節が関連し合い動作を構築するからです。
また、この考えを元に動きを考えた際に、過剰に動いている所の近辺には、過少ににしか動きを作れない関節があるという側面が見えてきます。
3.ATにできることについて考える。
ATが現場ですること。実際に、評価をしながら問題点を把握し、どの様に問題点の解決に結びつけるか。ここにスポーツ現場で仕事をする醍醐味があります。
端的にまとめると。
過剰に動く=制動を掛ける
過少な動きしか作れない=(自ら制動しつつ)動ける範囲(可動域)を増やしていく。
こんなあ、アプローチにおける道筋を立てることもできます。
翼