早いもので2022年春スーズンが終了しました。
部の学生トレーナーを筆頭にこれでもか!と事前準備を重ねたこの春シーズン。
このタイミングで振り返り、秋シーズンに経験が活かせれるように感じたことをまとめておきたいと思います。
アスレティックトレーナーという役割
アスレティックトレーナー(以下AT)について、その在り方、振る舞い方についてとても考えたシーズンになりました。
*メディカルのミスは即怪我となる!
*選手を最大限に引き立てる黒子であれ!
*トレーナーがチームを弱くする!また、(時に)強くすることもある!
このような言葉が、呪文のように脳裏で繰り返される日々が続きました。
それら言葉が、選手対応時の緊張感を最大限に引き上げ、凛としたサービスを展開する「心構え」を持たせてくれた様に感じています。
メディカルのミスは即怪我となる!
この言葉は上記3つの言葉の中でも特にインパクトが強いフレーズで、防ぐことが可能だと判断できる怪我を起こしてしまった際に、メンタルの一番触れて欲しくない部分をダイレクトに。しかも遠慮なく抉ってくる。そんな印象でした。
選手を引き立てる黒子であれ!
この言葉は、常日頃の対応の中で最も意識をしている部分になります。
ラグビー部をサポートし数年が経ち、その中で選手との信頼関係も以前より作れていると感じ取れる場面が出てきています。
その様な状況の中で誤解しやすいのが、選手の気持ちを十分に汲まずに、自分の理想とする在り方(もの進め方)で進めてしまうこと。
選手の意向を十分に尊重し道標を立てる。その流れが組めているときは「滞り」なく、物事が進んでいきますが、「滞り」や「蟠り」があれば、ちょっとしたことが原因で流れを止めてしまう。そんな感覚になることが特にこのシーズンでは多かったです。
トレーナーがチームを弱くする!また、(時に)強くすることもある!
本調子ではない選手にとって、誰よりも身近で支える存在でありたい!ちょっとおこがましいがそんな気持ちを持って選手対応をしています。
その中で、選手の気持ちに近づきすぎると従来取るべき行動と違う内容でその場を回してしまうことが生じます。
例えば、選手の一言をATが過信しすぎ再受傷を招いたり。他には、選手を囲うがあまり復帰のタイミングを逃したり。
選手の数(怪我の数)だけストーリーがあります。そしてそれぞれのストーリーにおいて「適切」なタイミングがあります。そのタイミングを持って復帰へと導ける様にしていくことで現場での存在価値が見出されると考えます。
近づきすぎず、離れすぎず誰より側で支える存在であるために。その距離感が難しいものだと改めて感じたシーズンでもありました。
チームはテスト期間を挟み合宿へ行く予定です。つかの間の閑散期を有意義に過ごし、これからの戦いにそねえていきたいと思います。